鼻中隔湾曲症の手術とその後

身体

ここでは私が経験した鼻中隔湾曲症の手術とその後の経緯をご紹介します。

手術を受けようか迷っている方の、参考になれば幸いです。

私は入院し手術したため、日帰り手術に関しての言及は致しません。実際に体験してみてこれを日帰りで行うのはかなりの精神力が必要だと思います。

私の結論としては、肉体的・金銭的な課題はあると思いますが、それらを考慮しても得られる成果は比べ物にならないと感じています。

病院選び

形成外科のある病院

信頼できる病院(先生)を選ぶことは個人では非常に困難です。そのため、リスクの一つとしてある「鼻の形が変わる」に対して保険を掛けるという意味で形成外科がある病院をお勧めします。

全身麻酔・区域麻酔?

現在は全身麻酔を適用している病院が多いですが、主治医に確認したほうが良いです。 私の場合は区域麻酔では怖かったという理由で全身麻酔で行いました。 全身麻酔では尿道カテーテルをつけることになるのですが、恐怖には勝てませんでした。

入院から手術まで

通常手術の前日から入院します。計画入院なので、体調を整えていくとよいでしょう。

前日は入院中の注意事項や手術当日の詳細を聞かされるくらいです。

手術当日

手術直前

術着に着替えていざ手術室へ。基本的に元気なのですが、私は車いすで連れていかれました。

手術室に入るとすでに準備が整っているようで、ベッドに寝かされ麻酔をかけられました。あっという間に意識がなくなりました。 初めての全身麻酔で、効かなかったらどうしようと考えていましたが、あっさり効きました。

手術直後

「わかりますか~」との声かけに意識が戻る。「無事に終わりましたよ~」の声に「はい~」と答えたところでまた意識が無くなりました。 その後、病室に運ばれ目が覚めるまでは「暑い・暑い」と寝言を言っていたようです。全身麻酔後は体温コントロールができなくなるので異常ではありません。

術後から退院まで

見た目・痛み

当たり前だが鼻が痛い…。さらにガーゼが大量に詰まっているため鼻がコアラのようになっている。 これ元に戻るのか?と不安になるくらいだ。 だが、痛みや見た目よりのつらかったのが飲食だ。 飲食する際、通常鼻から空気が抜けるが、ガーゼが詰まっているため空気が抜けない。どこから抜けるかというと耳から抜けることになる。 これがつらくてひたすら寝ていたのを覚えている。

ちなみに尿道カテーテルは術後当日に外してもらった。

診察

入院患者は定期的に主治医に診察してもらう。個人的には早くガーゼを取ってほしいという思いしかなかった。

が、結果的にガーゼが取れたのは術後5日目だった。

「今日ガーゼ抜きしましょう」と言われ、受け皿みたいのを渡され鼻の下にかまえる。先生がガーゼをとると出血がひどい。看護師さんが慌てた様子で、「大丈夫ですか?」なんて言ってくる。そんなんいわれたら怖いわ(笑)

で、結局またガーゼを詰められる。ただし、量は半分以下のため、わずかに空気が抜けるようでここから飲食がだいぶ楽になった。

ここからは、自分でガーゼを交換することになる。 ガーゼ交換時にも鼻の通りに変化がないため失敗したのかと不安になる。 後で分かったことだが、鼻の奥はかさぶたとまだ奥にガーゼが詰まっているため、このタイミングで鼻が通らないのはそれが原因なので心配無用である。

何度目かの診察後、「明日退院できますよ」と主治医から報告あり予定通り退院できた。

退院後

定期通院

退院後にも通院の必要がある。 出血は止まっているわけはないので、家にいてもガーゼを軽く詰めている状態。さらに奥のほうはかさぶただらけのため、相変わらず鼻の通りは悪い。

尚、かさぶたは少しづつ取れていきますが、無理に取ろうとすると出血がひどくなる可能性がありますので注意が必要です。取りたい場合は、お風呂上りか下記画像のような、喉・鼻用の洗浄機を準備しておくと良いです。

1週間後の初めての通院で、かさぶたを取ってもらった。

この時の衝撃は今でも覚えている。

今までに経験したことのない空気が鼻から入ってくる。これが鼻本来の機能なのか?これが普通なのか?と驚愕した。 ここまで違うとは完全に予想外だった。

声が変わる?

あくまでも私の体験ですが、声が変わることはないと思います。 例えば、鼻をつまむと誰でも声が変わりますが、これは100%鼻呼吸ができない状態です。

鼻の通りが、0%の人が100%になれば変わることもあるかと思いますがそこまで心配することはありません。

声を仕事にしている方以外は、気にするレベルでは無いと思います。

費用について

限度額適用認定証

協会けんぽに申請することで、認定証をもらえます。こちらを準備して入院する際に病院に提出しておけば、会計の際に適用できます。事後でも可能ですが、手間がかかるので入院前に準備しておいたほうがよいでしょう。

収入により額は異なりますが、一般的な収入であれば10万円を超えることはありません。

入院する際は必須作業になると思います。

生命保険の適用

生命保険に入っていれば適用されることが多いです。これは入っている保険によるため、保険屋さんに連絡して適用されるか確認しましょう。 私の場合は①手術で一律〇円 ②入院日数×〇円 で算出され、15万円くらい支払いがありました。 結果的にプラスになりました。

まとめ

個人的には手術を受けてよかったと思います。鼻が通ることで睡眠の質も上がったようで疲れが取れるようになったり、口呼吸に頼っていたのでのどが乾燥しがちだった事が解消され、風邪をひきにくくなりました。

また、呼吸が楽になったことで運動しやすくなりました。運動不足は体調管理に重要な要因になるので、この効果は大きいと感じています。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

これから手術を受ける方、頑張ってください。頑張る価値は大いにありますよ!

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